AI / ナレッジグラフ
graphifyとは何か
作成日: 2026年6月14日
要点
- graphify は、コード、文書、論文、画像、動画などを知識グラフに変換して探索しやすくする CLI と agent skill の組み合わせです。
- 出力は単なるグラフ画像ではなく、`graph.json`、HTML 可視化、`GRAPH_REPORT.md` のような再利用しやすい成果物まで含みます。
- ローカル調査では、skill ファイルのバージョン表示とインストール済みパッケージ版がずれることがあり、運用時は実際の CLI 実体を確認した方が安全です。
何をするツールか
graphify の中心は、「フォルダ内の情報を関係つきの知識グラフへ変換する」ことです。skill の説明では、コード、docs、papers、images を対象に、community detection まで行い、HTML、JSON、監査向けレポートを出力するとされています。
単に全文検索するのではなく、ノードとエッジの形にして「何と何がどうつながっているか」を後から辿れるようにするのが主目的です。
主要な出力
- graphify-out/graph.json: 永続化されるグラフ本体
- graphify-out/GRAPH_REPORT.md: プレーンな説明レポート
- graph.html や tree 出力: ブラウザで辿るための可視化
- query, path, explain: 既存グラフに対して質問や経路探索を行う操作
保存用
graph.json がノードとエッジの本体になります。
読む用
GRAPH_REPORT.md が全体像の入口になります。
辿る用
HTML 可視化や query 系コマンドで探索します。
CLI で見える主要コマンド
graphify extract <path>: AST と semantic extraction を含むフル抽出graphify update <path>: 変更分の再抽出graphify query "...": グラフを辿って質問に答えるgraphify path "A" "B": 2ノード間の最短経路を確認するgraphify explain "X": ノードの周辺関係を平易に説明するgraphify watch <path>: 監視しながら更新するgraphify global add: 複数プロジェクトのグラフを束ねる
どういう場面で有効か
- 初見のコードベースで、ファイル一覧ではなく関係性から理解したいとき
- 論文、メモ、スクリーンショット、記事などが混ざった調査コーパスを横断したいとき
- 数週間後に同じ資料群へ戻ってきても、再読せずグラフ経由で辿りたいとき
通常の検索は「単語がある場所」を返します。graphify は「概念同士のつながり」を保存するので、あとから BFS や DFS で探索できる点が違います。
運用上の注意
- 過去の運用メモでは、`graphify` コマンドが存在しても、通常の `python3` では同じ環境を見ていないことがありました。
- この環境でも shebang は
/home/masato/.local/share/uv/tools/graphifyy/bin/python3を指していました。 - ローカル確認では、skill 側の
.graphify_versionは0.8.18、インストール済みパッケージの metadata は0.8.37でした。 - つまり、導入説明やトラブルシュートを書くときは、skill の説明文だけでなく、実際の CLI 実体と実行環境を見た方がよいです。
使い始める順番
- 対象フォルダを決める
graphify extract <path>で最初のグラフを作るGRAPH_REPORT.mdと HTML 可視化で全体像を見るquery、path、explainで局所理解を深める- 更新が入ったら
updateで差分だけ再抽出する
まとめ
graphify は、ファイル群をあとで質問できる知識グラフへ変えるための実務ツールです。コード探索、調査メモ整理、混在コーパスの横断理解に向いています。特に、`graphify-out/GRAPH_REPORT.md` と `graph.json` が残るので、単発の検索よりも継続利用に強いのが価値です。